マネープランの作り方: テンプレートとシミュレーションで整理
マネープランは、毎月の節約表ではなく、これからの収入・支出・貯蓄残高を年単位で見通すための表です。ライフプランとほぼ同じ考え方ですが、検索する人の関心は「テンプレートがほしい」「シミュレーションしたい」「相談前に整理したい」に寄りやすいです。
最初から細かいExcelを作る必要はありません。20代、30代、40代、おひとりさま、結婚前後、夫婦、子供の大学進学など、自分に関係する分岐だけを入れて、あとから更新する形で十分です。
マネープランの基本テンプレート
マネープランのテンプレートは、次の列があれば始められます。
| 列 | 入れる内容 |
|---|---|
| 年 | 2026年、2027年など |
| 年齢 | 本人、配偶者、子供の年齢 |
| ライフイベント | 結婚、出産、住宅購入、大学進学、退職など |
| 収入 | 手取り収入、副業、児童手当など |
| 支出 | 生活費、住居費、教育費、車、特別費 |
| 年間収支 | 収入 minus 支出 |
| 金融資産残高 | 前年残高 plus 年間収支 |
大切なのは、費目を増やすことではなく、大きな支出が重なる年を見つけることです。大学進学、住宅ローン、車の買い替え、育休や時短勤務が同じ時期に重なると、普段の家計が黒字でも資産が大きく減ることがあります。
シミュレーションで見るべきこと
マネープランシミュレーションでは、1年ごとの細かい誤差よりも、次の3点を見ます。
| 見る場所 | 分かること |
|---|---|
| 資産が減り始める年 | 教育費、住宅費、老後費用のどこが重いか |
| 60歳時点の資産 | 退職前後の余力があるか |
| 100歳時点の資産 | 長生きリスクを含めた安全余裕があるか |
1つの結果だけで判断せず、「結婚する場合としない場合」「夫婦で共働きを続ける場合と片働きになる場合」「大学進学を自宅通学と下宿で分ける場合」のように、条件を変えて比較します。
年代・家族構成別の考え方
20代のマネープランは、貯蓄額の大きさよりも、固定費を増やしすぎないことが重要です。結婚、転職、引っ越しなど選択肢が多いため、家賃や車の負担を上げる前に、生活防衛資金を確保します。
30代は、結婚、出産、住宅、教育費の入口が重なりやすい時期です。夫婦で考える場合は、世帯年収だけでなく、育休や時短勤務で手取りが下がる期間を入れてください。
40代は、教育費と老後資金の両立がテーマになります。子供の大学進学が近い家庭では、進路ごとの費用差を入れ、おひとりさまの場合は老後の住居費、医療・介護、働けなくなった場合の備えを厚めに見ます。
Excelとサポート・相談の使い分け
Excelは、自分で管理し続けたい人に向いています。毎年の実績を入れ、貯蓄や投資残高を更新しやすいからです。一方で、税金、年金、教育費、住宅ローン、物価上昇率まで自分で組み込むと、テンプレートが複雑になりがちです。
まずWebシミュレーションで大枠を確認し、条件が固まったらExcelに移すと扱いやすくなります。相談やサポートを受ける場合も、先に自分で1回試算しておくと、「何となく不安」ではなく「大学進学時に資産が減る」「住宅購入後の40代が厳しい」のように具体的に話せます。
完璧な計画より、更新できる形にする
マネープランは一度作って終わりではありません。結婚、転職、出産、住宅購入、子供の進路、親の介護など、前提が変わるたびに作り直すものです。
最初は粗くても、今の収入、生活費、住居費、貯蓄、今後の大きなイベントだけを入れれば十分です。実際の数字はご家庭ごとに異なるため、テンプレートで考え方を整理したうえで、シミュレーターで複数パターンを確認してみてください。
出典・参考
※ 本記事の金額は2026年時点の制度・統計に基づく概算です。最新の制度は各機関の公式情報をご確認ください。本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の勧誘や個別の投資助言ではありません。